アルミダイカスト粗材 ADC
当社のアルミダイカストの特徴
①全マシン、静電油性離型剤を使用しており複雑な製品形状でも微量の離型剤で焼付を防止します。
また、静電効果により、離型剤が付着しづらいスライド中子の裏側にも付着します。
・油性離型剤の利点として水分を用いていない為、金型表面温度が低下が少なく安定した鋳造が可能となり湯皺、湯境、巣の発生を抑える事が可能です。
・表面温度が安定する事から金型に与える熱衝撃が非常に少なく水溶性離型剤で発生するヒートチェック(ヒートクラック)の発生を抑えております。
以上の事から、他社が苦手とする厚肉形状、彫りが深い形状、また凹凸が激しい焼付きが発生し易い製品を得意としております。
②回転油圧シリンダーを用いて最大φ5×200(D/H比40倍)をテーパーレスで量産しております。
他社では無垢形状をドリル加工で深穴加工を実施する為に、ヒケ巣が多発し含浸での救済が50%程であった製品を取り入れて含浸レスにした実績がございます。



機種 | 台数 | サイクルタイム | 製品形状 | 射出量 | 能力(ショット数) | 生産量(製品) |
---|---|---|---|---|---|---|
250 トン |
1台 | 0.65分/ショット (Ave.) |
肉厚 5㎜ 面積 230㎠ 深さ 100㎜ |
2.0㎏ (方案含) |
90ショット/時間 | 平均93トン/月 (約185,000個/月) |
350 トン |
3台 | 0.75分/ショット (Ave.) |
肉厚 5㎜ 面積 275㎠ 深さ 150㎜ |
2.5㎏ (方案含) |
80ショット/時間 |
粗材:アルミダイカスト(ADC12)

ADCロボット
全てのダイカストマシンは離型剤塗布、製品取出し共にロボット化されており製品取出し後は空冷にて冷却を実施。
その後、自社設計の粗バリ取りトリミングプレスを経て鋳造を完了。鋳造オペレーターはロボットや機械動作範囲に入る事なく安全に作業を行っております。

ADC溶湯
㈱メイチュー製連続溶解保持炉を用いて1台毎の溶解とし、溶湯底からの介在物の混入リスクを抑えております。

アルミインゴッド
材料は100%ADC12を用いておりますので異材料混入のリスクはありません。